肥満症

肥満症について

肥満症のイメージ画像

肥満症は、単なる体重増加を指す「肥満」とは異なり、医学的な治療が必要な病気です。
日本では、BMIが25以上を「肥満」と定義し、さらに以下のいずれかに該当する場合に「肥満症」と診断されます。

  • 肥満に起因または関連する健康障害を合併している
  • 現在、健康障害を伴っていなくても、健康障害のリスクが高い内臓脂肪型肥満の場合
BMIの計算方法と診断基準
  • 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMI
  • BMIの数値が18.5 未満なら痩せ過ぎ、25以上は肥満、18.5 以上25未満は普通体重

肥満に起因または関連する健康障害には、以下のようなものがあります

  1. .耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
  2. 脂質異常症
  3. 高血圧症
  4. 高尿酸血症・痛風
  5. 冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)
  6. 脳梗塞・一過性脳虚血発作
  7. 非アルコール性脂肪性肝疾患
  8. 月経異常・女性不妊
  9. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
  10. 運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節、変形性脊椎症)
  11. 肥満関連腎臓病

このほか、大腸がん・乳がんなどの悪性腫瘍との関連も指摘されています。
肥満症は、日常生活に支障をきたすだけでなく、放置すると命に関わる病気を引き起こす可能性があるため、適切な管理と治療が重要です。

肥満症の原因

ほとんどの肥満は「単純性肥満」と呼ばれるもので、エネルギーの摂取と消費のバランスが崩れることが主な原因です。以下のような要因が関係すると考えられています。

  • 過剰なエネルギー摂取(食べすぎ・高カロリー食の摂取)
  • エネルギー消費の不足(運動不足・座りがちな生活)
  • 加齢による基礎代謝の低下

これらの要因が重なることで、摂取カロリーが消費カロリーを上回り、余ったエネルギーが脂肪組織として蓄積され、肥満が進行します。

二次性肥満

一方で、病気や薬の影響が原因となる「二次性肥満」もあります。
これは、単なる生活習慣の問題ではなく、医学的な要因が関与している肥満です。

二次性肥満の主な原因
  • 薬剤性(ステロイド、向精神薬、糖尿病治療薬 など)
  • 内分泌性(クッシング症候群、甲状腺機能低下症 など)
  • 遺伝性(遺伝的要因による肥満症候群 など)

二次性肥満が疑われる場合は、原因となる疾患や薬剤の影響を慎重に鑑別し、適切な治療を行うことが重要です。原因が特定され、それに対する治療を行うことで、肥満が改善する可能性もあります。「なぜ太るのかわからない」「普通に生活しているのに体重が増える」などの症状がある場合は、一度医療機関で検査を受けることをおすすめします。

肥満症の治療

肥満症の治療の基本は、食事療法・運動療法・行動療法を継続し、健康的に減量を進めることです。当院では、患者さん一人ひとりの状態や生活スタイルに合わせ、無理なく続けられる方法を一緒に考えながら、減量の継続をサポートしていきます。

食事療法

食事療法では、摂取エネルギーの適切な調整を行い、栄養バランスの取れた食生活を目指します。当院では、院内での対面指導に加え、オンライン診療による栄養指導も行っています。

  • 保険適用となる方(糖尿病・脂質異常症などの合併症がある方、高度肥満症の方等)
  • 自費診療の場合(1回 2,000円(税込)で栄養指導を受けることが可能)

運動療法

適切な運動を取り入れることで、エネルギー消費を増やし、筋力の維持・向上を図ります。個々の体力や生活習慣に応じた無理のない運動を続けることが重要です。

行動療法

行動療法では、グラフ化体重日記などを活用し、食事や運動の習慣を客観的に振り返ることで生活改善を進めます。体重の変動を記録することで、自身の行動と体重変化の関連を把握し、モチベーション維持にもつながります。

薬物療法

医師が必要と判断した場合には、食欲抑制薬などの薬物療法を行うことがあります。ただし、当院では肥満症治療薬(ウゴービ・ゼップバウンドなど)は処方しておりません。これらの薬剤は処方に厳格な施設基準が設けられており、当院はその基準を満たしていないため、処方対応ができません。また、GLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬の美容・ダイエット目的の適応外使用は行っておりません。

肥満外科手術

手術が適応となる場合には、適切な医療機関をご紹介いたします。

当院での評価・検査

肥満症で通院される患者さんには、受診ごとに「InBody 770」で体組成を評価します。

  • 肥満症通院の方はInBody測定の費用はいただきません。
  • 適宜、合併症の検査も実施いたします。

肥満症の治療の柱は、「食事療法」「運動療法」「行動療法」の3つです。薬物療法や手術が選択肢となることもありますが、まずは生活習慣の改善から始めることが重要です。無理なく続けられる方法を一緒に考えながら、健康的な減量を目指しましょう。

フォーミュラ食による食事療法について

減量において、食事療法は最も重要な治療の一つです。
食事療法の目標は、糖質や脂質の摂取を適度に抑えつつ、筋肉量を維持し、必要なタンパク質・ビタミン・ミネラルを十分に摂取することです。
しかし、摂取エネルギーを1,000kcal/日以下に制限した場合、十分なタンパク質を確保することが難しくなることがあります。
そこで、フォーミュラ食を食事療法の補助として活用することが有用です。

フォーミュラ食とは?

フォーミュラ食とは、低カロリーでありながら、必要な栄養素をバランスよく摂取できる調整食のことです。
1日1~2食をフォーミュラ食に置き換えることで、無理なく減量を進めることができます。
当院では、患者さんが無理なく食事療法を継続できるように、「マイクロダイエット」を導入しています。「マイクロダイエット」には、以下のような種類があります。

  • ドリンクタイプ
  • パスタ・リゾットタイプ
  • シリアルタイプ

基本的に昼食または夕食をフォーミュラ食に置き換えることで、安全かつ無理なく減量に取り組めるよう配慮されています。
ただし、無理な置き換えは健康状態によっては副作用を引き起こす可能性があるため、体調を確認しながら1食置き換えから始めることが望ましいです。マイクロダイエットは保険適用外となりますが、興味のある方はお気軽にご相談ください。

TEL
0561-56-8311
住所
〒470-0202
愛知県みよし市三好丘七丁目5番地7
診療科目
内科・糖尿病内科・内分泌内科
院長
小林大地
アクセス
名鉄豊田線「三好ヶ丘駅」徒歩15分・車4分
さんさんバス「三好丘7丁目」バス停より徒歩1分
駐車場
14台
オンライン診療(土曜日)13:00〜14:00
当院では基本的に13歳以上の方を対象として診療します
最終受付時間は、診療終了時間の15分前までです
初めて受診される方は予約時間に余裕をもってご来院ください
【休診日】火曜日、土曜日午後、日曜日午後、祝日
診療時間
9:00~12:00
14:30~15:30
(健康診断)
15:30~18:30
18:45~19:45
(オンライン診療)
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